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理事長あいさつ

公益社団法人 日本実験動物学会

理事長浦野 徹

浦野 徹

理事長就任にあたって

理事長就任にあたりご挨拶をさせて戴きます。

平成26年5月16日に開催されました第61回日本実験動物学会総会において、八神健一前理事長の後を引き継ぎ、平成26~27年度の理事長を拝命いたしました。本学会は昭和26年(1951年)に実験動物研究会として設立されて以来63年の長きにわたる歴史を有しており、この度、私がその責任者となり身の引き締まる思いです。

本学会の歴代の理事長をあらためて順にご紹介しますと、安東洪次(昭和26~41)、田嶋嘉雄(昭和41~53)、川俣順一(昭和54~63)、輿水馨(昭和63~平成3)、光岡知足(平成3~6)、森脇和郎(平成6~11)、菅野茂(平成12~18)、芹川忠夫(平成18~22)、八神健一(平成22~26)の各先生が務められてこられました。日本の実験動物学は、長い歴史の中でこれらの多くの理事長をはじめとして、さらに理事の先生方のリーダーシップのもとに、多くの会員のご協力によってしっかりとした基盤が構築され発展してきました。これらの先生方のご努力と残されたご功績に対して大きな敬意を払う次第です。私はこれまでの理事長や理事が中心となって進められた改革の流れを継承し、学術団体としての学会活動をさらに推進するとともに、産業界や社会に向けた活動も視野に入れ、わが国のライフサイエンス研究の更なる発展に貢献できればと考えております。私はちょうど10代目の理事長を拝命したことになり、このことからすれば本学会を今後もさらに発展させていくに際しての一つの節目のようにも思います。

そこで、あらためて我が国の実験動物学の歴史をながめてみたいと思います。昭和26年に実験動物研究会として設立されたのちは、幾多の変遷を経て昭和60年に文部省所管の社団法人に、そして平成24年に公益社団法人日本実験動物学会(英文名 Japanese Association for Laboratory Animal Science)となり現在に至っております。適正な実験動物と適切な動物実験を目指して、当初は、微生物学的あるいは遺伝学的に均質な実験動物の供給、均質な飼料の供給、飼育管理方法の改善など、医学研究や医薬品開発のために不可欠な実験動物に関する現実的な課題を達成するために、医学、獣医学、薬学、畜産学など多様な学術分野をバックグラウンドとする異分野の研究者や技術者が集い、この学会を盛り上げてこられました。会員らによる研究成果や開発技術は、より広範な基礎研究分野や産業界へと波及し、実験動物は今日の医療技術の発展やライフサイエンス研究の隆盛を支える極めて重要な遺伝資源へと進化して参りました。

以上を踏まえまして、本学会における今日の課題について考えてみました。その結果、我が国の実験動物学を担う学術団体として、これまでに積み重ねられてきた学術面そしてその周辺の領域についての実績はさらに発展させていかなければならないこと、近い将来さらには遠い将来を見据えて日本の実験動物界全体を活性化させるなんらかの対策を講じる必要があること、数年後の動物愛護管理法の見直しなどのコンプライアンスへの対応を検討すること、諸外国の動きへの情報収集や対応をおこなうこと、次の世代を担う人材を養成する必要があることなどが重要と考えました。これらの重要な課題に立ち向かっていくためには、今回新たに選出された理事の先生方を中心として、委員会およびワーキンググループにおいて活動を展開していくことが重要と位置づけ、つぎのような平成26~27年度の組織を立ち上げることとしました。すなわち、庶務及び会計担当の常務理事、編集委員会、学術集会委員会、財務特別委員会、国際交流委員会、広報・情報公開検討委員会、動物福祉・倫理委員会、定款・細則・規定等検討委員会、実験動物感染症対策委員会、教育研修委員会、実験動物管理者研修制度ワーキンググループ、国際的規制動向収集ワーキンググループ、将来検討ワーキンググループ、第三者評価検討ワーキンググループであります。これらの委員会及びワーキンググループの委員長、副委員長、委員に就任される先生方には多くのご助力をお願いすることになりますが、本学会の発展のためにご協力戴きたく切にお願いする次第です。

会員の皆様におかれましては、学会活動に対する忌憚のないご意見をお寄せ戴くとともに、どうか上述の委員会・ワーキンググループの活動に、ご理解、ご支援を賜りたく宜しくお願いいたします。